マダニに刺されたら絶対引っ張るな!致死率SFTSを防ぐ緊急対策
マダニ に 刺され たら、絶対に無理やり引っ張って引き抜いてはならない。初夏から秋にかけて野草刈りやハイキング、キャンプなどの屋外活動が活発化する中、草むらに潜む野生のマダニによる吸血被害と、それに伴う感染症のニュースが医療現場を揺るがしている。皮膚に噛みついた虫体をパニックになって手でむしり取ろうとすると、かえって病原体を体内に注入する最悪の結果を招きかねない。
野山や草むらに入り、不幸にも洗面所や入浴時に身体の異変としてマダニ に 刺され たら、冷静に正しい初期対応を選択できるかが患者の命運を分ける。マダニは皮膚に口器を深く突き刺し、セメントのような物質を分泌して強固に固定されるため、強引に引っ張ると頭部や口器が皮膚内部にちぎれて残る。そこからウイルスや細菌が体内に一気に逆流する危険性があるのだ。
なぜ「絶対引っ張るな」なのか?間違った応急処置が招くSFTS感染リスク

吸血中のマダニを発見した際、多くの人が反射的に指でつまんで引っ張ったり、潰そうとしたりしてしまう。しかし、この動作こそが感染症の重症化を招く最大のトラップだ。マダニの頭部には鋸歯状の口器があり、皮膚の深部まで食い込んでいる。むりやり引き抜こうとすると胴体だけがちぎれ、病原体を保持した口器が皮膚内に留まる。
さらに、胴体を強く圧迫することで、マダニの唾液腺や消化管内に潜むウイルスが注射器で押し出されるように人の体内に注入される。正しい応急処置の原則は「いじらず、そのまま直ちに医療機関へ行くこと」だ。もし専用のピンセット(マダニ取りカードなど)を使用する場合でも、皮膚の根元から慎重に処置する必要があり、自己判断でのむやみな自己流除去は推奨されない。
致死率が高いSFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?専門医が鳴らす警鐘

西日本を中心に感染が相次ぎ、近年は東日本や首都圏郊外へと生息域を広げている致命的な感染症が、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)だ。SFTSウイルスを保有するマダニに刺されることで発症し、潜伏期間は6日から14日程度とされる。発熱、全身倦怠感、消化器症状(下痢、嘔吐、腹痛)が現れ、進行すると血小板や白血球が著しく減少して出血傾向や意識障害、多臓器不全に至る。
最新の医療ニュースでも報じられている通り、SFTSの致死率は10〜30%と極めて高く、特効薬やワクチンが確立されていない点が脅威となっている。感染症医学の第一人者であり、現場で感染症治療にあたる忽那賢志教授は「単なる虫刺されと軽視して放置することが最も危険だ。刺された記憶がなくても、野外活動後に高熱や倦怠感が出た場合は、直ちに専門医の診察を受ける必要がある」と警鐘を鳴らす。
国立感染症研究所と厚生労働省が示す最新の流行状況と感染リスク

国立感染症研究所の集計データによると、SFTS患者の報告数は年々増加傾向にあり、かつて西日本特有と考えられていた感染地域は北上を続けている。厚生労働省も特設サイトや自治体を通じて注意喚起を強化しており、農作業に従事する高齢者だけでなく、都市部から登山やキャンプに訪れるレジャー客への感染予防対策を呼びかけている。
さらにマダニが媒介する感染症はSFTSだけにとどまらない。高熱や全身の赤い発疹を特徴とする日本紅斑熱や、ライム病、ダニ媒介性脳炎など多様な病原体が存在する。特に日本紅斑熱は重症化すると死に至る例もあり、迅速な抗菌薬投与が必要とされるため、早期発見・早期治療が極めて重要となる。
マダニに刺されたらどの病院へ?絶対不可欠な医療機関受診のタイミング
万が一、マダニに刺されているのを発見した場合、どこを受診すべきか迷う人も多い。第一選択となる診療科は皮膚科だ。皮膚科では専用の医療器具を用いて、口器を残さず安全にマダニを除去する処置が行われる。もし近隣に皮膚科がない場合は、外科や形成外科、あるいは救急外来での受診が求められる。
受診時には「いつ、どこで野外活動を行ったか」「いつ刺されていることに気づいたか」を医師に明確に伝えることが重要だ。また、無理に自力で除去した後に熱が出た場合や、刺されてから数日から2週間の間に38度以上の発熱、吐き気、強いだるさを感じた場合は、直ちに内科や感染症科を受診しなければならない。受診のタイミングを逃さないことが、生存率を分けるカギとなる。
NHKスペシャル『感染症の新時代』でも話題に!拡大する野生動物と感染症の関係
先般放送されたNHKスペシャル『感染症の新時代』では、地球温暖化や生態系の変化に伴い、マダニの生息域が人里近くまで急拡大している現実が特集され、大きな反響を呼んだ。シカやイノシシ、アライグマなどの野生動物が都市部の近郊に出没する機会が増えたことで、動物の体に付着したマダニが住宅地近くの公園や草むらに持ち込まれているのだ。
番組のアーカイブ映像はNHKオンデマンド等でも配信されており、人獣共通感染症としてのマダニ媒介疾患の脅威について理解を深めることができる。もはや「深い山奥に行く人だけの問題」ではなく、散歩コースの草むらや自宅の庭先であっても対策が怠れない時代に突入している。
草むらや登山で命を守る!今すぐ確認すべきマダニ刺され予防対策
マダニ被害から身を守る最大の防壁は、肌の露出を極力減らすことだ。野山や草むらに入る際は、長袖・長ズボンを着用し、袖口や裾からマダニが侵入しないよう靴下の中にズボンの裾を入れるなどの対策が有効である。服の色は、付着したマダニを目視で発見しやすい明るい色の衣類を選ぶとよい。
また、ディート(DEET)やイカリジンを含有した防虫スプレーを衣服や露出肌にむらなく塗布することも高い効果を発揮する。帰宅後はすぐに服を着替え、入浴時に脇の下、足の付け根、頭皮、帯下など、皮膚の柔らかい部位にマダニがついていないか全身くまなくチェックする習慣をつけることが推奨される。 (出典: マダニ に 刺され たら(Yahoo!ニュース))