今いくよ・くるよの絆と舞台裏!伝説の漫才アーカイブと追悼特番
今 いくよ くる よという名前を聞いて、あの華やかでテンポの良い掛け合いと、腹の底から湧き出るような笑いを思い出さないお笑いファンはいないだろう。昭和から平成、そして令和の今に至るまで、日本のエンターテインメント史に刻まれた彼女たちの足跡は色褪せるどころか、その輝きを増している。男社会だった当時の演芸界に果敢に飛び込み、自らの力で道なき道を切り拓いたふたりの姿は、今なお多くの後輩芸人たちにとって眩しい道標だ。
劇場に足を運ぶ客だけでなく、テレビの前のあらゆる世代を虜にした今 いくよ くる よの漫才は、単なる芸の域を超えた人間の温もりそのものだった。今回、吉本興業の全面協力のもと、これまで明かされてこなかった楽屋でのエピソードや、関係者が語るふたりの強い絆、さらに最新のアーカイブ展開について総力取材を敢行。世代を超えて愛され続ける伝説のコンビが残した、計り知れない功績と真実に迫る。
高校ソフトボール部からの出逢い!パイオニアとして走ったふたりの原点

ふたりの出会いは、京都明徳高校(当時・京都明徳女子高校)のソフトボール部だった。キャプテンと副キャプテンとして白球を追いかけた青春時代。この時期に培われた絶対的な信頼関係とチームワークこそが、のちに漫才師としての強力な武器となる。
1970年代半ば、吉本興業からデビューを果たした当時、お笑い界は圧倒的な男性優位の世界だった。女性お笑いコンビといえば、どこか控えめな立ち振る舞いを求められる風潮が根強く残っていた時代だ。しかし、彼女たちは違った。互いの容姿や体型をネタにしつつも、決して品を落とさず、圧倒的なスピーディーさとポップな華やかさで観客を包み込んだのだ。従来の型を破ったそのスタイルは、瞬く間に全国のお茶の間を席巻した。
どやさ!のフレーズに秘められた舞台裏と「派手衣装」の真実

「どやさ!」——今くるよが胸を叩きながら放つこの一言は、日本中を笑顔にする魔法のフレーズとなった。だが、あの大胆なパフォーマンスの裏には、緻密な計算とプロフェッショナリズムが隠されていた。
舞台上で身を包む鮮やかな衣装や念入りなメイクは、観客に対する最大の敬意の表れだった。「お客様にお金を払って観に来てもらうのだから、一番綺麗な姿で見せなあかん」。今いくよの徹底したこだわりに対し、今くるよも応え続けた。楽屋でのネタ合わせは本番直前まで繰り返され、間(ま)の一秒、視線の動き一つに至るまで磨き上げられていたという。あの軽妙なやり取りは、偶然の産物ではなく、過酷な稽古が生み出した究極の技術だったのだ。
上方漫才大賞からなんばグランド花月まで…芸能界を塗り替えた偉業

その実力は、数々の栄誉となって結実する。1984年には若手芸人の登竜門を制し、ついに1987年、漫才界の最高峰とされる「上方漫才大賞」のグランプリを受賞。女性コンビとして初となる快挙は、芸能界全体に大きな衝撃を与えた。
大阪・難波の殿堂「なんばグランド花月」の舞台においても、彼女たちは常にトリを務める看板芸人として君臨した。出囃子が鳴り響き、大歓声の中でふたりがセンターマイクへ向かう姿は、まさに大阪演芸文化の象徴そのもの。出番が終われば、若手芸人たちに親身になってアドバイスを送り、楽屋はお母さんのような温かさに満ちていた。名実ともにトップに立ちながらも、決して奢ることのない人間性が、多くの共演者やスタッフから愛された理由である。
病魔との闘いと最期の絆…互いを想い続けた一生の友情
光り輝く道程のなかで、試練も二人を襲った。2015年、今いくよが胃がんのために帰らぬ人となった。相方を失ったくるよの悲しみは察するに余りあるものだったが、彼女は悲嘆に暮れるだけでなく、最後まで「いくよちゃん」の存在を語り続けた。
「ふたりで一人」。くるよはピンでの活動中も常にいくよの遺影を携え、舞台に立ち続けた。2024年にくるよが旅立つまでの9年間、その絆が途切れることは一度たりともなかった。ビジネスパートナーを超えた、一筋縄ではいかない絆と情愛。半世紀近くにわたり人生を共に歩んだふたりの物語は、深い感動を呼んでいる。
2026年最新の追悼特番と貴重な漫才映像アーカイブ全情報
2026年、ふたりの功績を称える大型プロジェクトが動き出している。ファンからの熱烈な要望に応える形で、関西テレビおよびNHKにて特別追悼番組の放送が決定した。
関西テレビでは、かつて一世を風靡した伝説のバラエティや劇場中継から、未公開のオフショット映像を最新デジタルリマスター技術で復元した『今いくよ・くるよ 永遠のどやさスペシャル』を放送。さらにNHKのアーカイブ室に眠っていた80年代のコンテスト映像や特別インタビューが、NHK BSおよびオンデマンドにて独占解禁される。吉本興業の公式映像アーカイブプラットフォームでも、全盛期の「なんばグランド花月」での漫才全20本を一挙デジタル配信スタート。往年のファンはもちろん、彼女たちの漫才をリアルタイムで知らない若い世代にとっても、その凄みに触れられる超貴重な機会となるはずだ。
不滅の笑顔が今も問いかけるもの…受け継がれる女性漫才の未来
今、お笑い界では多くの女性芸人が第一線で活躍している。バラエティ番組を牽引し、賞レースを沸かせる若手たちの躍進。その礎を築いたのは、間違いなく今いくよ・くるよというパイオニアであった。
どんな時代であっても、笑顔は人を救う。派手な衣装を身にまとい、大きな声で「どやさ!」と笑い飛ばしたふたりの姿は、私たちが忘れかけている純粋なエンターテインメントの原点を思い出させてくれる。彼女たちが遺した数々の爆笑と温かな記憶は、これからも時代を超えて輝き続けるだろう。 (出典: 今 いくよ くる よ(Yahoo!ニュース))