【2026年最新潮流】昭和の「おじさん服」から最先端ギアへ。若者とアウトドア市場を席巻する「ももひき」爆発的再ブームの深層
も も ひきと聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「昭和のおじさんが履くダサい下着」という古臭いイメージかもしれない。だが、2026年の今、その常識は完全に過去のものとなった。東京・原宿のストリートから北アルプスの雪山、さらには大手IT企業が立ち並ぶオフィス街まで、脚部を寒さから守るこの伝統的インナーが「高機能都市型ギア」として劇的な復活を遂げている。冷え込みが厳しさを増す今冬、アパレル各社の店頭では入荷待ちが相次ぎ、かつての「隠すもの」から「見せる、語れるアイテム」へとその価値観がガラリと塗り替えられた。
今年の記録的な大寒波とエネルギー価格高騰に伴う節電意識の高まりを受け、都市部で暮らすZ世代やミレニアル世代の間でも も ひきをスタイリッシュなベースレイヤーとして愛用するトレンドが急速に拡大している。スポーツブランドや高級アパレルも相次いで参入し、宇宙服技術を応用した超軽量発熱繊維やメリノウール混紡のハイブリッドモデルなど、従来の概念を覆す製品群が市場を席巻。寒冷地のみならず日常のファッションアイテムとして受容される背景には、単なる防寒にとどまらない現代人のライフスタイルの変化と密接な関係があった。
1. 昭和の防寒具から「高機能ベースレイヤー」へ:2026年に起きている地殻変動
かつて「パッチ」や「股引」と呼ばれ、若者から忌避されていたインナーが、なぜこれほどまでの熱狂をもって迎えられているのか。その理由は名前のアップデートと機能性の飛躍的向上にある。
アウトドア業界が提唱してきた「レイヤリング(重ね着)」の思想が日常着に浸透した結果、下半身の保温性能を左右するアンダーウェアの重要性に注目が集まった。従来の化学繊維インナーにあった「蒸れやすさ」や「肌への刺激」を克服するため、最新の織物技術や天然高機能素材が融合。今や若者の間では、最新スペックを搭載した「ボトムベースレイヤー」として、ガジェットを選ぶような感覚で買い求められている。
2. Z世代が熱狂する「レトロ×テック」:見せるインナーとしての逆転劇

ファッションシーンにおけるY2Kおよび90年代レトロブームの波は、アンダーウェアの領域にも及んでいる。海外のトップモデルやインフルエンサーが、ワイドパンツの裾やショーツの隙間からあえてデザイン性の高いタイツロゴやリブを見せるスタイルをSNSで発信したことが火付け役となった。
アパレルブランドもこの動きに即座に反応した。あえてヴィンテージ感のあるワッフル生地や、モード感漂うミニマルなアースカラーを採用したプロダクトを次々と投入。かつて「見られたら恥ずかしい」の代名詞だったアイテムは、今やストリートカルチャーの文脈で「抜け感」や「テック感」を演出するためのキーアイテムへと変貌を遂げたのだ。
3. 電気代高騰と「温活」ブーム:都市生活者がたどり着いた究極の節電防寒

2026年の冬、消費者の財布を直撃しているのが電気代をはじめとする光熱費の負担増だ。在宅ワークが定着した多くのオフィスワーカーにとって、室内の暖房の設定温度を下げつつ快適さを維持することは死活問題となっている。
そこで再評価されたのが、体幹と太い血管が集まる太もも・ふくらはぎを直接保温する効率性だ。上半身を何枚も着込むより、下半身に1枚仕込む方が血流を維持しやすく、体感温度が3度以上上がるとされる。健康志向の「温活」ブームとも合致し、男性だけでなく冷え性に悩む女性層の購入率も過去最高を記録している。
4. 素材革命の最前線:ナノ発熱からメリノウールハイブリッドまで
現在の市場を牽引しているのは、間違いなく素材メーカーとアパレル企業の技術革新だ。2026年モデルの主流は、従来の防寒着の厚みや重さを感じさせない超薄型構造である。
皮膚から蒸発する微量の水分に反応して自ら発熱する「ナノスケール調湿発熱繊維」や、防臭・抗菌性に優れた最高級メリノウールに耐久性の高いナイロンを混紡したハイブリッド生地など、着用していることを忘れるほどのフィット感が実現した。股上や膝部分の立体裁断技術も進化し、長時間のデスクワークや立ち仕事でも膝裏が溜まらず痛くならない工夫が徹底されている。
5. 男性の冷え性対策だけではない?女性やアスリートにも広がる着用層
かつては中高年男性の専売特許とされたこの市場だが、現在では女性向けデザインやアクティブスポーツ市場での需要が全体の4割近くを占めるまでに成長した。
女性用モデルでは、骨盤サポート機能やウエスト周りのもたつきを解消したハイウエスト仕様が人気を博しており、シームレス縫製によって細身のスキニーパンツやロングスカートの下に穿いても響かない工夫が施されている。また、ウインタースポーツだけでなく冬場のゴルフやキャンプ、トレイルランニングを嗜む層にとっても、疲労軽減と保温を両立させる不可欠なギアとして支持を集めている。
6. プロが教える「失敗しない現代ももひき」の選び方と最新着こなし術
多種多様なモデルが店頭に並ぶ今、自分に合った1枚を選ぶにはいくつかのポイントがある。失敗しないためのチェックリストを押さえておこう。
まず考慮すべきは「着用シーン」と「素材」の相性だ。街乗りやオフィスでのデスクワークが中心なら、吸湿発熱機能とストレッチ性に優れた薄手の合成繊維モデルが扱いやすい。一方で、長時間屋外にいる場合やアウトドアシーンでは、濡れても冷たくなりにくく天然の調湿機能を持つメリノウール100%やウール混紡素材が圧倒的におすすめだ。
着こなしのコツは「ボトムスとのゆとり」を意識すること。パンツと同系色のカラーを選べば万が一裾から覗いても違和感がなく、あえて厚手のワッフル地を選んでショートパンツと合わせれば、洗練された冬のライトスポーツスタイルが完成する。 (出典: も も ひき(Yahoo!ニュース))