「大都会」ハイトーンの今!クリスタルキング田中昌之の現在と真相
クリスタル キング 今、あの奇跡の超高音ハイトーンボイスと重厚な低音の対比はどのような境地に達しているのだろうか。1979年に「大都会」でミリオンセラーを叩き出し、日本のロックシーンの金字塔となった伝説のバンド、クリスタルキング。昭和、平成、令和と時を超え、彼らが残した音の足跡は今なお熱い熱量を保ち続けている。
かつての熱狂を知るリアルタイム世代だけでなく、デジタル配信で名曲に出会った若い世代の間でも、クリスタル キング 今のメンバーたちの動向や現在のライブ活動に対する関心は高い。ボーカルを務めた田中昌之の現在の姿や、吉崎勝正との間で繰り広げられたバンド名を巡る法的トラブルの真相など、ファンが知りたい最新情報を紐解く。
「大都会」の衝撃から半世紀近く、奇跡のハイトーン田中昌之の現在

空を突き抜けるような唯一無二のハイトーンボイスで日本中を戦慄させた田中昌之。現在もソロアーティストとして精力的にステージに立ち続けている。御年70代を迎えてもなお、ロック魂は健在だ。
しかし、彼の歩んできた道のりは決して平坦ではなかった。バンド脱退後の1989年、草野球の試合中に打球が喉を直撃するという悲劇に見舞われる。声帯を損傷し、一時は命とも言えるあの高音を完全に失った。絶望の淵に立たされた彼を救ったのは、音楽への執念だった。
壮絶なリハビリを経て、田中はハスキーで深みのある新たな歌声を獲得。かつてのハイトーンとは異なる、人生の哀愁と渋みを帯びたヴォーカルスタイルへと進化を遂げた。現在のライブではキーを下げつつも、「大都会」や「愛をとりもどせ!!」を圧倒的な声量でシャウトし、聴く者の心を揺さぶり続けている。
ツインボーカルの確執と脱退、吉崎勝正との「商標権訴訟」衝撃の真相

クリスタルキングを語る上で避けて通れないのが、低音パートを担当した吉崎勝正と田中昌之の間に起きた名義を巡る対立劇だ。二人の力強いツインボーカルこそがバンドの最大の武器だったが、1980年代半ばに田中が脱退。その後、吉崎が「クリスタルキング」の名称を商標登録し、ソロプロジェクトとして名義を維持することになった。
波紋を呼んだのは2000年代初頭の商標権侵害訴訟である。ソロで活動していた田中が元クリスタルキングと表記してコンサートの告知を行ったことに対し、吉崎側が差し止めと損害賠償を求めて提訴。音楽業界やファンの間に大きな衝撃が走った。
最高裁判所まで争われたこの裁判は、最終的に田中の「元メンバーとしての経歴表示」の正当性が認められる形で決着した。グループの黄金期を共に築いた二人だったが、権利とプライドが交錯したこの事件は、バンドの歴史に複雑な影を落とすこととなった。現在も二人が同じステージに立つ予定はなく、それぞれの道を歩んでいる。
ヤマハ音楽振興会ポプコンから「北斗の拳」まで駆け抜けた黄金時代

バンドの原点は九州にある。佐世保や福岡の米軍基地やライブハウスで腕を磨いた彼らは、ヤマハ音楽振興会が主催する「第18回第18回ポピュラーソングコンテスト(ポプコン)」でグランプリを受賞。「大都会」で世界歌謡祭グランプリも獲得し、一気にスターダムへ駆け上がった。
さらに彼らの名を不動のものにしたのが、大人気TVアニメ「北斗の拳」のオープニングテーマ「愛をとりもどせ!!」だ。「YOUはSHOCK」というフレーズから始まる激しいロックサウンドは、アニメソングの概念を根底から覆した。圧倒的なボーカルバトルは、今やアニメソングの歴史的名曲として語り継がれている。
ポップスでも歌謡曲でもない、本物のロックバンドが茶ノ間に与えたインパクトは絶大だった。歌番組で見せた圧倒的な歌唱パフォーマンスは、今も多くの人々の記憶に鮮明に残っている。
YouTubeとSpotifyが加速させる世界的な再評価とアニソンブーム
デジタル時代を迎えた現在、彼らの楽曲は国境を越えて再評価の波に乗っている。Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスでは、「愛をとりもどせ!!」が世界中のアニメファンによって再生され続けている。
YouTubeをはじめとする動画プラットフォームでも、海外のユーチューバーが彼らの過去の歌唱映像に反応するリアクション動画が多数投稿されている。田中の人間離れしたハイトーンと吉崎の重厚な低音のコントラストに、言葉の壁を超えて驚嘆する外国人が後を絶たない。
アニメソングが世界共通のカルチャーとなった現代において、彼らが80年代に生み出したサウンドは、時代を先取りしすぎていたと言っても過言ではない。海外からの新たなファン層の流入が、彼らの楽曲に新たな生命を吹き込んでいる。
激変する音楽業界で輝き続ける「クリスタルキング」の名曲群と未来
CDが売れない時代と言われて久しい音楽業界において、本物の歌唱力と個性を備えたアーティストの価値はむしろ高まっている。クリスタルキングが遺した名曲群は、一発屋などという言葉では到底片付けられない強度を持っている。
それぞれの場所で音楽活動を続ける元メンバーたち。田中昌之はアコースティックライブや他アーティストとのコラボレーションを通じて、自身の「声」を届ける活動を休むことなく続けている。SNSでもファンとフランクに交流し、飾らない人柄で親しまれている。
たとえ二度とあの二人が並んで歌う姿が見られなくとも、彼らが鳴らした音の結晶は消え去ることはない。「クリスタルキング」という伝説は、これからも新しい聴き手の手によって未来へと語り継がれていくはずだ。 (出典: クリスタル キング 今(Yahoo!ニュース))